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新型コロナウイルス、空気中に最大3時間残存 「エーロゾル」感染能力保持、米チーム

新着情報

2020.03.21

新型コロナウイルスが培養用の細胞を離れても、「エーロゾル」と呼ばれる微粒子の状態で最大3時間後でも空気中で検出され、感染能力を保持すると米国立衛生研究所(NIH)などのチームが3月18日までに発表した。プラスチックの上でも最大72時間残存することが分かった。チームは「感染拡大を抑える上で重要な情報だ」としている。

 感染の主な原因は感染者のせきやくしゃみで出る飛沫(ひまつ)で、直径は0.005ミリほど。1~2メートル飛ぶが、重さにより短時間で落下する。エーロゾルはこれよりも小さく長時間空気中を浮遊するため、感染力があるウイルスが含まれると感染の恐れが増す。

 チームによると新型コロナウイルスは最大72時間のプラスチックのほか、台所の設備に多く使われるステンレスでも48時間と感染力を維持した。銅の上では4時間、段ボールの上では24時間で消滅した。

 ウイルスは感染した細胞を離れると活動を維持できなくなるが、新型コロナウイルスについては、どれぐらいの時間を要するかはこれまで明らかではなかった。